はじめて家を建てる人に贈るブログ

長期優良住宅のメリット・デメリット!2018年の考察と落とし穴

 
長期優良住宅のメリット・デメリット
この記事を書いている人 - WRITER -

長期優良住宅ってよく聞くけどいいの?

 

実際に疑問に思う人も多いはずです。

 

断片的な情報だけで判断してはいけません。

 

一般的に知られる長期優良住宅の情報
  • 家の性能が良くて長持ちする家である
  • 保証期間が長い
  • 初期費用が高額になる
  • 減税もあるらしい

 

いろんな不鮮明な情報が多いですが、果たして長期優良住宅はお得なのでしょうか?詳しく説明していきます。

 

長期優良住宅って何?

今までの家は10年で価値がなくなり、30年で老朽化していくという考えでした。そのため、一世代で2度家を建てるのが普通でした。長く住もうと思えば可能ではあるけれど、耐久年数には限界がありました。

 

家を解体して建て直すことは資源の無駄であり、または廃棄物を増やす結果になり環境に良くない為、改善する為に法律で長期優良住宅の普及促進を施行しています。少しでも良い家を建てて、一度建てた家に長く住むことを推奨しているのです。

 

いろんな多くの条件を満たせば、長期優良住宅と認定されますが、費用が多くかかり負担増になっています。そのため緩和措置として、減税を受けられるようにして待遇を図っているのです。

 

簡単にまとめると、長持ちする性能の良い家ができる反面、初期費用が高いけれど、減税で負担を軽減しているという事です。

 

長期優良住宅を満たす条件は何か?

等級という指標で条件を満たしているのか確認しています。

 

  • 耐震等級2以上獲得
  • 省エネルギー対策等級4相当
  • 維持管理対策等級3相当
  • 他にも劣化対策・居住空間・履歴整備などの条件もありますが基本問題なくクリアします

 

そのため、基本的に耐震等級・省エネルギー対策等級・維持管理対策等級の3つがメインになります。

 

この3つの等級は建築基準法より上のグレードになるので、等級を取りに行く為に追加オプションにしているハウスメーカーもあります。しかし逆を返せば、オプションにすれば等級をあげられるという事なので、どこのハウスメーカーでもお金をかければ長期優良住宅の認定は取りにいける事になります。

 

長期優良住宅の申請にはお金がかかる

実は、条件をクリアしていても、第三者の認定をもらわないと認めてもらえない為、申請が必要になります。

 

しかも、長期優良住宅の申請費用はハウスメーカーで異なります。安いところで10万円くらいかかり、高いところで30万円くらいします。

 

そのため、減税を受けられるといってもその初期費用の分も考えないと、総合的に実はそんなにお得にならないハウスメーカーも存在します。逆に、初期費用の方がかかってしまうケースもあります。

 

中には、まず条件を満たす為に耐震等級2を取りに行き、多くのお金がかかるハウスメーカーもあります。しかし、そこでお金がかかるのはあまり良いハウスメーカーとは言えません。なぜなら普通に耐震等級3は取れる時代です。長期優良住宅の良さが目立ってしまいますが、意外に減税があっても安くならないなんて失敗も多々あります。

 

長期優良住宅は長期的にもお金がかかる

実は長期優良住宅で保証が延長されるのですが、無償では延長されません。

 

通常の10年の保証以降は、有償点検と必要に応じて有償工事を入れることで保証が延長されるのです。

 

つまり、継続的に点検をやることによって保証されるのです。

 

そもそも手入れをして延長できるので、最初から長期保証という意味ではないのです。

 

だからこそ、その都度継続的に費用がかかります。

 

長期優良住宅のメリット

条件を満たすという事は、それだけ長期にかけて家が耐えうる構造になっているので、強い家と言えます。また減税を受けられるという点です。

 

住宅ローン減税の上限が上がります。

 

しかし、4000万円の家で400万円の減税までが5000万円の家で500万の減税になるので、基本的にそこまで高い家を買わない人には関係ありません。

 

他にも、不動産取得税の控除金額の上限が上がるものや固定資産の軽減が延長されるものがあります。

 

どちらかというと一般的に一番関係してくるのは、固定資産の軽減です。3年間半額が5年間半額に延長されます。減税措置として得なのは約10万円程度です。そんな大した額ではありません。

 

そのため、長期優良住宅にする費用や申請費用の方が高かったりします。

 

他にあるメリットとしては、家の売却価格が下がりにくい事です。しかし、家を買うときに家を売ることを考える人はあまりいませんし、売値もそこまで上がりません。

 

後は、保証が延長されることです。ただしこの延長保証に関してはデメリットの方が多いと感じます。

 

 

長期優良住宅のデメリット

デメリットに関しては、

  • 耐震等級2以上獲得するのにお金がかかる場合がある
  • 省エネルギー対策等級4相当するのにお金がかかる場合がある
  • 維持管理対策等級3相当するのにお金がかかる場合がある
  • 長期優良住宅の申請費用がかかる
  • 定期的な点検とメンテナンスが必要(一回でも途切れると保証できない)

などがあります。

 

長期優良住宅の考え方

正直、基本的にどこのハウスメーカーも性能は十分です。

 

そのため、そこで長期優良住宅を取りにいって、初期費用と減税分を見ても高くつく場合は、つけないのも1つの手です。

 

家の性能は変わらないのですから、丈夫な家には変わりありません。個人差になりますが少し安くするか、なんとなく安心できそうだから申請するかの違いだと思います。

 

【落とし穴】長期優良住宅の減税はうまいこと使われている話

長期優良住宅の減税は良いものではあるけれど、とあるハウスメーカーでは減税をうまく利用して販売しています。比較しないと気づけない部分でもあるので、2つのハウスメーカーを例にして説明します。

 

まず前提として耐震等級2以上が長期優良住宅の条件になります。そのため、その耐震等級を取る事についての例題とします。

 

ちなみに実際にあった事例です。

 

ハウスメーカー①
普通に標準で耐震等級2を取れます。

 

ハウスメーカー②
長い事、耐震性能の重要性について説明を受けて、その後に続いて絶対に耐震等級2以上を取るべきであると進めてきます。そして、オプションで追加費用を払い等級2以上にする提案をしてきます。しかしすかさず、等級2以上にしても長期優良住宅の減税を受けられるので損にはなりませんと言ってくるのです。

 

この2つのハウスメーカーですが、両方を比較する事でどっちがお得かわかるようになります。

 

この場合は、ハウスメーカー①の方がお得です。

 

なぜなら、追加費用を払っていないけれど長期優良住宅にする事ができて、なおかつ減税を受けられるからです。

 

しかし、もしハウスメーカー②しか知らない状態だった場合は状況は変わってきます。

 

ハウスメーカー②しか知らない自分はこう思う
追加費用は払うものの、耐震等級をあげられる事で地震に強くなって、しかも減税も受けられると考えると一石二鳥のような感覚になり得した気持ちになります。

 

でも実際は違うのです。

 

だからこそ、事前に減税を受けられるという甘い誘惑ありきの誘い文句になっているのです。これを考えると、ハウスメーカー①の方が何も言わなくても最初から耐震等級2以上を取れるので親切なのです。

 

しかし、この違いに気付くには、こう言った事例がある事を知ってから等級の確認をしないとわかりません。

 

実際に、ハウスメーカーに長期優良住宅の条件を満たす為に、追加費用はかかるのか?また何に費用がかかるのか?確認しなければわからないのです。

 

だからこそちょっとした知識を持って、ハウスメーカーの話をそのまま鵜呑みにしないで、自分なりに噛み砕いて解釈してみてください。きっと他にも良いハウスメーカーが出てくるはずです。

 

まとめ

長期優良住宅にはメリット・デメリットがありますが、家の性能を上げる事で高額になったり、申請費用で高額になったりしますが、減税は大きな額ではありません。

 

総合的に見て金額的には損になっていませんか?

 

長期優良住宅はいいものですが、減税があっても安くならないケースが多い事と、定期的な点検とメンテナンスが半強制的に発生するので、個人的には長期優良住宅にそこまでこだわりません。

 

しかし、長期優良住宅の認定をもらう事で安心を買えるので、必要な人にとっては十分に価値があります。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Copyright© 新築を買おう , 2019 All Rights Reserved.