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新築で太陽光発電は必要か?根拠を示す7つの考え方!

 
太陽光発電のメリット
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そもそも太陽光発電の必要性は何だと思いますか?

 

大きく分けて2つの理由があります。

 

  1. 売電収入を得られる事
  2. 自給自足で電気を買わない生活

 

この2つがあげられます。でもみんなが心配しているのは何か?

 

1つ目の不安
売電価格が下がっているけど、損しない?まだ初期費用の高い太陽光発電は載せるメリットがあるの?
2つ目の不安
自給自足って実際にできるの?昼間発電して夜の電気はどうしてるの?蓄電池を買うと高くつかない?

 

このように不安がつきものです。

 

しかし、太陽光発電のメリットがどこにあるのかを理解しておくと、正しい買い方ができて損する事はありません。

 

ですが、太陽光発電はいろんな問題もあり、不安定な時期であるのも事実です。だからこそ、太陽光発電のことを事前に色々知っておく事がとても重要になります。

 

それでは、太陽光発電に関する必要性、7つの根拠と選び方について説明していきます。

 

【太陽光発電の必要性】売電収入と将来性から考える

まず、太陽光発電をどれだけ載せるのが良いのか先に答えを言うと、新築に引っ越す前の家で実際使用している毎月の電力量より、少し上乗せした電力が発電できる太陽光発電パネルを載せるのがおすすめです。将来使用する電力量を見越すことが大事になります。

 

太陽光発電は将来使うことを前提にして載せる

先ほども述べたように、将来使用する電力量を見越す事が重要になります。

 

例えば、使用電力量が多い夏や冬を目安に800kwh使用しているようであれば、1000kwhの発電ができる太陽光発電を載せる方が良いです。将来的に発電効率が下がる可能性と、家族が増えて今より多くの電気を使う可能性と、蓄電池や電気自動車で使用する可能性があるからです。少し余裕のある電力を確保しておくと良いでしょう。

 

いくつ載せる?
現状の電力量の200kw程度多く発電できる太陽光パネルを設置
理由は?
  • 今後発電効率が下がる事を仮定する
  • 家族が増えて今より多くの電力を必要とする可能性を視野に入れる
  • 蓄電池や電気自動車の普及を考える

 

ここまでは、将来を見据えて太陽光発電を載せる量がわかったのですが、今後の売電収入のメリットを考えた時に、どれだけ載せると収入が良いのか一番知りたいと思います。

 

これも結果からいうと、売電収入と初期費用は比例するので、多く載せても少なく載せても、総合的試算でみるとほとんど変わりません。

 

単純に、多く載せれば売電収入は増えるのですが、初期費用も上がるので変わりが無いと言えます。

 

つまり将来性を考えて載せる量を決めれば良いという事になります。

 

売電収入の将来性は?10年後の固定売電価格の先を考える

ここまで、売電収入だけではなく電気を使用する仮定の話もしてきました。

 

これには売電収入の未来が関係しています。

 

理由には、固定売電価格が適用される10年は安定の売電収入がはいるのですが、それ以降は売電収入はほとんど見込めない事があります。

 

もしくは収入が入らない事も考えられます。

 

どちらかというと入らない方が濃厚です。

 

だからこそ、固定売電の収入が無くなる10年目以降の生活を考えて買う必要があります。

 

それではなぜ10年目以降は売電収入が見込めないのか?それは太陽光発電の電力を買ってくれる仕組みに原因があります。

 

みなさんは家で使った電気の使用料金を電力会社に支払うのですが、その中に賦課金として徴収しているお金があります。

 

それがそのまま太陽光発電を載せている世帯に、売電収入として支払われる料金になります。

 

これが何を意味するかというと、現状では太陽光発電を載せている世帯も増えてきましたが、電気を電力会社から買う人はまだ多く、その買う電力量も多いので帳尻があっているのです。

 

これからさらに太陽光発電を設置した世帯が増えていくと、電気を電力会社から買わなくなっていくので、賦課金の徴収が減り、太陽光発電の売電収入に割り当てられなくなっていきます。

 

そのため、電力を10年間買い取りしてくれる政策をどこかで確実に食い止める時がきます。

 

もしくは賦課金を増やして電気代の値上げに踏み出して、国民の負担が増える可能性もあります。

 

要するに、電気を買う世帯と電気を売る世帯の割合の問題になってくるのです。今後はこのバランスが崩れてくる可能性が十分にあります。

 

そのため、固定売電が終わる10年目以降は、自分たちで電気をまかなっていく事を考えた方が現実的です。

 

それには蓄電池の購入や電気自動車の購入も視野に入れないといけませんが、将来的にどこかで車の買い替えがあれば電気自動車を検討してみたり、蓄電池は安くなったところで買う方が得策です。今はとても高くて補助金が出てもお得ではありません。もちろん現時点での、性能の不安もあります。

 

太陽光パネルは多く載せても問題はない?

では総合的に、多く載せても少なく載せても元は取れるので、どちらでもいいのか?

 

太陽光パネルを過剰に多く載せるのはダメなのか?

 

これについては、基本的に元を取れると言う考えでは悪くはありません。

 

しかし、将来的に自分たちで電気を使い、余った電気を電力会社に買ってもらう事が保証できていればいいのですが、買ってもらえない場合も十分にあります。そうなると、ただ電気を垂れ流す事になります。

 

過剰な太陽光のデメリット
  • 蓄電池の性能がどこまで良くなるかはわかりませんが、蓄電池が過剰に電力を蓄えてしまう事による故障のリスクにも繋がりかねない。
  • 太陽光パネルが多い分、屋根への負荷やメンテナンスの負荷も増えてくる。
  • 屋根が重くなるということは、家の重心が上にくる事になり、横揺れに弱くなるので家が地震に弱くなることを意味する。

 

このような余計な心配事も増えてしまうので、適切な発電量の太陽光パネルを載せるのが最適と感じます。

 

太陽光発電は損しない?結局初期費用を取り戻せるのか?

少し値段設定の高い太陽光発電パネルでも、何kw載せても基本的には8~10年ほどで取り戻せる計算になります。

 

載せるkw数を増やすと必然的に売電収入も増えるので、初期費用が増えても取り戻せる年数は大きくは変わりません。

 

ちなみに、見積もり段階での年間推定発電電力量の発電シミュレーションによると、毎月の電力量を控えめに表示しているので、実際はそれより多い発電量になります。天気に左右されるものなので良い時悪い時があり一概に言えませんが、基本的には多くなります。

 

結果的に、シミュレーションしていた売電収入よりも多くはいる結果になるので、実際は6~7年程度で太陽光パネルの初期費用を完済できる形になります。なので、残りの3~4年は純粋な収入になります。まだ売電収入で元がとれるので、設置するメリットはあります。

 

太陽光発電メーカーのおすすめは先を見据えて選ぶ事

いろんな太陽光発電メーカーをあげると比較に困りますが、基本的に国内の太陽光発電メーカーは性能が高く、高いからこそ発電効率が良くて変換効率も良いです。

 

しかも性能が良い為、保証制度が充実しています。標準でも保証期間が長いものが多いです。

 

また何より国内メーカーは故障した時の対応が早いです。海外製は部品取り寄せなどにより対応が遅くなる事が考えられます。また遅くなった対応期間中は売電収入を得られないので、修理対応が遅いメーカーでは損になります。

 

国内でも比較的に安くて性能が良い京セラの太陽光は、保証も充実しています。標準で機器保証10年・自然災害保証10年・出力保証20年がつきます。売電収入を得られる10年は間違いなく安心できて、それ以降も発電効率を長く保証しているので安心です。少し初期費用は高くつきますが、発電効率が良く出力保証が長い太陽光メーカーを選ぶ方が、後々メリットにつながります。

 

急げ!まだ高い今年の売電価格で固定したい場合の重要な手続き

実は太陽光発電メーカーを決めました!これだけでは全然申請完了まで程遠いです。

 

手続きの申請を出すまでに、決めなければならないたくさんのお仕事があります。

 

申請を出すだけなら問題ないのですが、どのサイズの太陽光パネルをいくつ乗せるのかによって屋根の形状は変わります。

 

そのため、家の間取りを決めて、図面確定をしないと話が進まないのです。

 

図面が確定していないと屋根の形状もわからないので、ゆっくり決めていきたい図面も今年の売電価格で固定したい場合は、時期によっては急ぐ必要がでてきます。

 

そのため、建築確認申請まで終わっている必要があります。

 

太陽光発電設置の申請で、確認済証が必要になります。そもそも太陽光発電をのせる場合は、申請の手間が分かっていれば、だいぶ早い段階で申請に向けて動いていくのです。

 

しかし、図面といっても内装を全て決める必要性がなく、ざっくりした外枠がわかれば良いだけになります。そのため、間取りと家の形と屋根の形状が分かれば良いのです。逆を言うと外壁・屋根材・内装は後からゆっくり選んでいけます。

 

屋根の形状に対して、太陽光発電メーカーが実際に屋根に太陽光発電を乗せた図面と見積もりを作成して、計画的に話が進むことになります。

 

12月頃から今年の売電価格で申請を出したいという依頼は、太陽光発電メーカーからしたら結構厳しいようです。この時、電力会社の申請の締め切りが12月なかばで、バイオマスに関する届け出が1月前半になります。

 

年末に差し掛かっている場合で、売電価格を今年の金額で固定したい場合は、遅くても10月くらいまでに申請を済ませましょう。結局申請書が多く、申請が通るまでの時間や申請が混み合っている時の事も考えると8~9月くらいには申請に乗り出した方が安心です。

 

売電価格は昔に比べると下がってきているけど損ではないのか?

昨今、太陽光パネルをのせる家も一般的になってきました。太陽光発電も開発が進み、より小さく軽量化され単価も安くなってきています。しかも、発電効率もよく壊れにくく、保証年数も長くなっています。

 

昔は売電価格が高く毎月5~6万の収入があって羨ましいなんて言っていましたが、その頃の太陽光パネルの単価は今に比べるとはるかに高額でした。昔は初期費用がかかっているのです。

 

それを考えると売電価格は下がっているけれど、太陽光パネルの値段は安くなっているので、結局昔も今も総合的なメリットは大きくは変わりません。なので、今から家を建てる人もまだまだ太陽光パネルを載せるメリットはあります。

 

初期費用は、確実に売電収入として戻ってきます。結局はプラスになるわけです。もちろん必然的であると言えます。太陽光発電は任意である以上プラスにならなければ、買う人が格段に減ってしまうからです。国もエネルギー政策の一環として、補助金を出したりしながら行なっているものなので、太陽光発電のメリットも簡単には揺るがないと感じます。

 

そもそも電力会社は太陽光発電の電力をなぜ買ってくれるのか?

電力会社は自社でまかなえれば買う必要もないのです。

 

しかし、国の政策の一環で買っているのです。電力を作る量を減らせば、二酸化炭素の排出も少なくなります。つまり、地球に優しいエコになるわけです。

 

そのため、国の政策で再生エネルギーとして、実はみんなの電気代から再エネ発電促進賦課金という形で徴収しているのです。その徴収したお金を売電収入の支払いにあてています。

 

そのため、太陽光発電を載せていない人は賦課金としての支払いだけが増えるので損になります。賦課金の支払い義務を見ただけでも、太陽光発電を設置して電力会社に支払う電気代を減らす事で、賦課金の支払いを減らせるので、太陽光発電を載せる方がお得になります。

 

【ZEHの考え】電気の自給自足はまだ時期ではない話

ZEHは基本的に太陽光で発電した電力を蓄えて、家の家電や給湯に使用して光熱費がかからない状態にすることを言います。

 

いわゆる電力の自給自足です。

 

そしてゼロエネルギーハウスをスマートにしたものがHEMSです。

 

HEMSとは

HEMSは自給自足を目に見える形で管理するシステムです。例えば、タブレットなどでどれだけ発電してどれだけの電力を使用して、電力をどれだけ蓄えているのかを見える化します。スマートにタブレットで全てを管理するできるようにするシステムです。

 

しかしこのZEHですが、政府も積極的に取り組み補助金を出していますが、意外に規定が多く現時点ではそこまで普及していません。単純に太陽光発電を設置して、固定売電にしている人がほとんどです。

 

もちろんその方が初期費用が多くても、売電で元を取り返せます。しかし、ZEHでは太陽光発電と蓄電池を買ってそこに補助金があっても補いきれません。

 

補助金で補えない理由
  • 家を建てる初期費用が高額
  • 蓄電池の値段が高額すぎる
  • ZEH仕様にするには、ZEHビルダー登録の建設会社で建てる必要がある
  • 厳しいエネルギー節約住宅にする必要がある

 

太陽光発電で自給自足という考えの前に、家を建てる値段が高くなるのです。

 

これから制約が減り、手軽にZEHを行える環境になって、電気自動車が主流になって蓄電池が安くなればZEHも普及すると感じます。今の時点では、太陽光発電をのせて固定売電で電気を売っていった方がまだお得です。

 

まとめ

太陽光発電について書いてきました。

 

固定売電はまだお得です。

 

そのため、新築で太陽光発電を設置する必要性はまだあると思います。

 

完全な電気の自給自足は、補助金があっても初期費用の高さがあり踏み切れないのが事実です。

 

そのため、2019年はまだ太陽光発電を載せて、固定売電価格で収入を得るほうがお得だと感じます。

 

太陽光のメリットを知ったら、太陽光の設置も見据えながら、新築購入を検討していきましょう。

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